「直感」というとどんなイメージを持っていますか?
野生的、動物的、自由、あるがまま、非論理的、怪しい、役立たない
など、色んなイメージを私たちは持ちます。
どれに関しても言えることは、どれも宇宙的、神的な「なにか目に見えない得体の知れないもの」というイメージです。
時に私たちは、ふと友人のことを考えていたら、その友人から連絡が来たなど「虫の知らせ」としてその存在を実感したり、
普段歩く決まった道に違和感を感じ、ふと思い別の道を選んだら、普段の道で事故が起きたなど、わたしたちを守ってくれるような、不思議な力が働いているのを実感します。
今回は、そんな私たちの人生に現れる直感の特性を活かして、本来の自分の人生を取り戻すことをお伝えしてまいります。
目次
「直感」とはなにか?
心理学では、私たちが話したり考えたりする領域の「顕在意識」と、心臓を動かしたり食べ物を意識せずともしてくれる「潜在意識」というものがあります。
この潜在意識のもう一つ下に「無意識」「集合的無意識」と呼ばれる、人類が一緒に共有している領域があると言われています。
私たち自身が普段、知覚できない領域からの「呼びかけ」のことを指します。
理論的な分析や証明よりも早く、一瞬で目の前に起きる出来事や違和感を理解することができます。
ただ「そう思う」ただ「そう考えられる」という「原因や根拠」がないものです。
この「呼びかけ」は何か危険が差し迫ったり、人生にとって大切な気づきが必要な時には、必ずこの直感は働きますし、私たちが幸せになっていくことをサポートしてくれます。
私たちは今まで生きてきた中で、多かれ少なかれこうした不思議な体験をしているのではないでしょうか?
どうしてか分からないことが一瞬で理解できたり、何となく選んだことがその後の人生を大きく変えたりと、私たちの中には偉大な力みたいなものが備わっているのです。
もちろん、いつでも直感が働くとは言い切れません。
私たちは多かれ少なかれ、社会の中で「数字」や「システム」の中で、「感情」や「思考」の中で生きているからです。
「感情」や「思考」は、直感を働かせるのを鈍らせます。
例えば、会社選びや、人間関係などにも影響を与えています。
- この会社はお給料も良いし、休みもたくさんあるから「見た目」は良いけれど、なぜか「違和感」を感じる
- あの人は人は良いんだけど、なぜか「違和感」を感じる
- 自分にとってこの進路が良いはずなんだけど、なぜか「違和感」を感じる
これら「違和感」の正体こそ、「感情」や「思考」を超えてやってくる呼びかけ「直感」なのです。
これら「違和感」を無視して、まあ普通に考えて、常識的に考えて、大丈夫だろうと選ぶと、後々病気や事故などで、痛い目にあったります。
ですので次に、この「感情」や「思考」に振り回されないためにも、その特性も理解していきましょう。
「感情」や「思考」の特性を理解する
「感情」は時に自分自身や周りの人を狂わせます。
怒りに支配されたり、悲しみに覆われてしまうと、中々そこから抜け出すのは難しくなります。
感情にはとても強いエネルギーがあるからです。
ですので、この強いエネルギーを、ネガティブな破壊の方向ではなく、ポジティブな創造する方向へ使うことに注意する必要があるでしょう。
また「思考」に関しても同じように、私たちの可能性を縮めて、一つの「枠」に押し込める働きがあります。
例えば、男は女はこうあるべきだ、常識的に考えてこうだ、私の人生はいつも〇〇だ、という「枠」に縛られることです。
この「枠」はまるで、鳥かごの中の鳥のようなものです。
本当はもっと自由に、色んな考えを持ってもいいはずなのに、あえて自分をその檻に閉じ込めるからです。
この思考の枠から抜け出すには、自分にはもう役立たなくなっている「価値観」や「役割」がないかどうか、気がつくことが大切です。
この「感情」や「思考」を超えたところに、「直感」が待っているのです。
直感の取り戻し方
①いつもの生活に「違和感」を取り入れる
私たちは普段、意識的に生活しているようで、ほとんど「習慣」に沿って生活しています。
歯を磨いたり、ご飯を食べたり、決まった電車に乗り、学校や会社に行ったり、決まった人たちと仲良くしたり、昨日と比べ変化しない毎日を送るように生きています。
これは、脳機能や体の機能に備わっているホメオスタシス(恒常性)が関係しています。
この機能があるおかげで、心臓が一定のリズムで血液を身体中に送ったり、寝ていても呼吸ができたり、暑かったら汗をかいて体温を下げて一定にしてくれるのです。
ですが、この機能があるせいで、変化することに抵抗し、日常に起きる「違和感(直感)」に気がつけないことになるのです。
ですので、あえて日常に「違和感」を作り出し、直感を受け取りやすい状況を作ります。
例えば、下記のような小さいことを、生活に取り入れるのです。
違和感を取り入れる方法
- いつもコーヒーを飲む場合、今日は紅茶にしてみる
- いつもパンを食べる場合、今日はお米にしてみる
- いつも決まったスーパーを使う人は、今日は違ったスーパーで買い物をする
- いつも決まった音楽を聴く人は、今日は違うジャンルの音楽を聴く
あくまで一例ですが、あなたができる「違和感」の体験を、小さく始めていきましょう。
ここで1点注意ですが、最初から大きなこと(仕事を辞める、転職する、パートナーと別れる、引っ越しをするなど)は始めないでください。
なぜなら、あまりに大きなことは人間は「危険すぎる!」と判断し、感情や思考が大きく揺さぶられ、逆に直感の声がかき消されてしまいます。
②タロット・オラクルカード引きを取り入れる
本来タロットカードやオラクルカードなどは、その種類によってやり方や引き方の違いはあります。
ですが、ここでの目的は、その選択したカードに記されている「メッセージ」を利用して、直感を引き出していくことです。
このメッセージを選ぶ時は、自分がこれ!と思ったものを引くだけです。
注意点はただ一つです。
カードを選ぶ前に、このような質問をしてから引くのです。
ココがポイント
「今日一日を、自分らしく生きるためのヒントを教えてください」
直感を引き出すという目的のためにはこれくらい軽くで大丈夫です。
タロットカードなどは、1枚1枚それぞれ意味が記されていますので、その意味をただ「受け取る」ことをしていきましょう。
インターネット上にも、こうした1枚引きができるサイトがありますので、こちらも参考にしてみてください。
③呼吸の深さを利用する
私たちが普段している呼吸ですが、これを利用することで直感を働かす手助けをしてくれます。
どういう風に身体へ反応が現れてくるかというと、自分にとって良いものは自然と呼吸が「深く」なるのです。
逆に、自分にとって必要のないモノは「呼吸が浅く」なります。
例えば、あなたが夕食で何を作るか迷っているとします。
色々な食材の中からジャガイモを手にします。この時に呼吸の深さを感じてみるのです。
呼吸が深ければ、今あなたに必要な栄養は、おそらくジャガイモということでしょう。
逆にこの時、呼吸が浅くなってしまったら、違うものを手に取ってみましょう。
もしかしたら、大根を手にした時の方が、呼吸が深くなるかも知れません。
このような感じで、日常の中で自分の直感に触れ合う機会を作ってあげることが大切になってきます。
これは食べ物を選ぶときだけではなく、進むべき道を迷った時にも活用できます。
その場合は、Aという選択をした未来をイメージして、呼吸の状態を観察します。
深ければ、その選択はあなたにとって最良のものでしょう。
逆に、浅ければ、他のBという選択をした未来をイメージして、呼吸の状態を観察します。
このように、コツコツと積み重ねていくとふとした瞬間に、進むべき人生が自然と表れてきます。
もちろん、自分が思ってもみなかったことが直感で降りてくるかも知れません。
その場合であっても、その呼びかけに従って人生を歩むことが、自分本来の人生に戻る鍵になるのです。
まとめ
私たちが直感で生き始めるには、その特性を知り、直感を邪魔する感情や思考を手放すことで、人生に活かしていくことができます。
それは、日々コツコツと直感を生活に取り入れていくことで、ある日突然に、思っても見なかったメッセージを受け取り、本来の人生が手に入るのです。
また、こちらの記事では「直感」と「エゴ」と比較して、別な視点から理解を深めることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。