人は誰しも、自分自身に自信がないときや、他人と比較して劣ったと感じることがあります。
これがコンプレックスや劣等感と呼ばれるもので、その原因は様々なものが考えられます。
家庭環境や学校生活、今までの職場の人間関係など、多くの要因が絡み合ってコンプレックスや劣等感が形成されます。
しかし、これらのネガティブな感情を解消しようとしても、なかなか思うようにいかないことがあります。
なぜなら、コンプレックスや劣等感は克服することができるものではなく、人生の原動力にしていくものだからです。
この記事では、コンプレックスや劣等感について考え、それを人生の原動力にするための方法をご紹介します。
どんな完璧そうに見える人でもコンプレックスを持っている
コンプレックスや劣等感は、どんなに完璧そうに見える人でも持っているものです。
たとえば、有名なアスリートやタレント、ビジネスマンなどは、一見すると自信満々に見えるかもしれませんが、実際にはコンプレックスや劣等感を抱えていることがあります。
映画界で有名な、世界中で愛されたあのオードリーヘップバーンすらも、実は容姿にコンプレックスを持っていた一人でした。
自分自身に対する不安や疑問、他人の評価や期待に対するプレッシャーなど、様々な要因が影響しているのです。
また、コンプレックスや劣等感は、性別や年齢、職業などの要因によっても異なる傾向があります。
たとえば、女性は容姿や体型に関するコンプレックスを持ちやすく、若者は学業や就職に関するコンプレックスを抱えやすい傾向があります。
しかし、これらの傾向は決して絶対的なものではなく、個人差があります。
どんなに他人がちやほやしたり、素敵と思ったとしても、誰もが本人にしか分からない劣等感を抱えているものです。
あなた自身もきっと、同じように苦しんでおられるかも知れません。
もしかしたら、世界の誰かにとってはそれは「チャーミングポイント」になっている可能性がある、ということを覚えておきましょう。
実は解消したり克服できた人はいないことを知る
コンプレックスや劣等感を完全に解消することは、現実的には困難です。
また、完全に克服することもできません。
なぜなら、コンプレックスや劣等感は、人間の本性から生じる感情であり、根本的には消せないからです。
しかし、コンプレックスや劣等感を乗り越え、前向きに人生を歩むことは可能です。
そのためには、自分自身を受け入れることが、何より重要です。
自分自身を受け入れることで、自分自身を否定したり貶めたりすることがなくなり、自信を持って人生を歩むことができます。
また、コンプレックスや劣等感を抱えたままでいると、それが行動や人間関係に悪影響を与えることがあります。
例えば、自分に自信がないために、チャンスを逃したり、良い関係を築けなかったりすることがあります。
そのため、コンプレックスや劣等感を持っていることを認めながらも、前向きに人生を歩むことが大切です。
つまり、コンプレックスや劣等感を完全に解消することはできませんが、自分自身を受け入れ、前向きに人生を歩むことで、自信を持ち、幸せな人生を送ることができます。
他人と比べる人生を終わりにする
この世界で一番簡単に、人生を破壊するものがあります。
それは、他人と比べることです。
もちろん、誰しもが他人と比べることは、人生にとって良くないと理解していても、それを避けることはとても難しいかも知れません。
社会はいつも競争するものが勝つとか、負けるとかの勝負の世界であり、自分よりも成功している人がいると感じることは避けられないからです。
しかし、人生を他人と比べることに重点を置く他人軸の生き方は、あなたの人生の創造を壊すものです。
他人と比較することによって、自分自身の成功や幸福に対する視野が狭くなることがあります。
自分の成功を測るために、他人との比較をすることは、自分自身が望むことを達成するために必要な情報を見落としてしまうことになります。
たくさん稼ぎたいと思い、頑張って仕事をしたとしても、体を壊して病気になった、家族がバラバラになった、という結果にもなりがちです。
また、いくら10億円稼いだとしても、世界を見渡せば、その上にいくらでも稼いでいる人はいくらでもいます。
自分自身を他人と比較することは、ずっとゴールのないマラソンを走り続けているようなものです。
他人軸の人生を歩く代わりに、自分自身の可能性や、この人生で成し遂げたい本当の願望にフォーカスし、自分軸の人生を歩み出しましょう
自分自身が達成したいことを決め、それに向けて取り組むことで、自分自身が成功を収めることができるようになります。
まさに、誰かと競争して、勝つとか負けるとかの次元から抜け出し、自分の幸せに責任を持つ意識が大切になります。
まずは、いきなり高い目標を掲げで頑張るのではなく、「自分を信じること」「自分に優しくすること」「自分の可能性にフォーカスすること」を始めていくのです。
たとえば、昨日は腹筋10回しかできなかったけれど、今日は15回できたという「小さな成功」を積み重ねていくことで
あなたは自分自身で自分をいたわり、信じるための力が手に入ります。
その小さな積み重ねが、遠くのゴールに辿り着くための足がかりとなるのです。
また、時に周りの人たちのサポートも必要になるでしょう。
信頼できる友人、メンター、コーチなど、自分自身を信じる手助けをしてくれる人々に囲まれることも大切な要素です。
人生の原動力に変換していく
人間の可能性は無限大ですが、あなたがこの自分としていられる(地球上で存在できる時間)には限りがあります。
そのエネルギーを、コンプレックスや劣等感を解消するため「だけ」に使うのは、とてももったいないことです。
そのエネルギーを、少しでも昨日の自分から進化させていく方向へ、向けなおしていくことで、あなたの可能性はどんどん開いていきます。
また、自分自身のコンプレックスや劣等感は、絶対的なものではありません。
それらを人生の原動力に変換することができます。
たとえば、コンプレックスがあることで、自分自身を磨き、成長することができます。
自分自身に課題を与え、それに取り組むことで、自己実現に近づくことができます。
また、自分自身にコンプレックスがあることを認め、それを受け入れることで、自分自身と向き合うことができます。
自分自身を受け入れ、自分自身を好きになることができれば、他人と比較する必要がなくなり、自分自身の可能性を最大限に引き出すことができます。
さらに、実は自分だけではなく、誰しもが同じような問題があることを理解することもできます。
自分自身と同じように、他人も完璧ではありません。
自分自身を受け入れ、他人を理解することで、より良い人間関係を築くことができます。
もちろん、自分自身を受け入れ、コンプレックスを人生の原動力に変換することは、簡単なことではありません。
それには、時間がかかることもあるでしょう。
しかし、自分自身を受け入れることができれば、自分自身の可能性を最大限に引き出し、より充実した人生を送ることができるようになるでしょう。
いつでも思い出してください。
あなたには無限大の可能性がありますが、そのエネルギーを使う時間には限りがあります。
自分にフォーカスしましょう。
自分の幸せに責任を持ち続けましょう。
劣等感を言い訳にして
人生から逃げ出す弱虫は多い
しかし、劣等感をバネに
偉業を成し遂げた者も数知れない
アルフレッド・アドラー(精神科医)
まとめ
コンプレックスや劣等感を完全に解消することはできませんが、それらを人生の原動力に変換することはできます。
自分自身を信じ、自分自身を受け入れることで、自分自身の可能性を最大限に引き出すことができます。
自分自身の原動力を見つけ、自分自身の人生を創造するために、自分自身に集中して取り組むことが大切です。
そのために、あなたの人生が終わる瞬間、どのようなことを思っていたいのか?という終わりを意識することも、とても大切です。
それについてまとめた記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。