私たちがこの世で一番理解するのが難しいもの、それは「自分自身」です。
なぜなら、自分を外側から見たり、じっくりと会話したりすることは、物理的に不可能だからです。
あなた自身は自分のことを「人見知りだしな〜」と思っていても、友人は「結構喋れているじゃん!」と言われたりします。
その逆も同じです。
こういった「食い違い」が起きるからこそ、余計に「自分」ってなんだろう?とわからなくなります。
他人のことはよく見えるけど、自分のことはよくわからない!
世界中の人がそんなモヤモヤした想いを抱えているでしょう。
他人の理解よりも自分自身をもっと理解していくために、今回は、自分自身を知ることへの"ヒント"をお伝えいたします。
"自分の取扱説明書"が分かっていれば
自分が本当にやりたいこと
自分が本当に大切な価値観
こういったことが理解できて、進むべきコンパスを持つことができます。
それでは早速、未知なる自分を探していきましょう。
目次
"痛み"はあなたを知るための最高の存在
例えば料理をしていて、熱いフライパンに少し指が触れてしまったとします。
そうすると「あつっ!」と瞬時に手を引っ込めます。
これは何も、物理的に身体を守ろうとした痛みの反応だけではなく、心や人生にも働いています。
あなたが嫌なこと、嫌いなこと、苦手なことは、宇宙からしたら「あなたは"そっち"の道ではないよ」とのサインなのです。
もちろん、人生には"忍耐"というときも必要と、誰かがいっています。
ですがそれは、昭和・平成の時代までです。
その忍耐を強いるのはいつも、ブラック企業の社長や経営者、サイコパスなど、人をコントロールする人だったりします。
寝不足や身体、心の痛みを我慢しながら努力、根性で頑張る先に、何が待っているのでしょうか?
あなたが身体や心を壊し、仮に働けなくなったとしても、会社は守ってくれません。
ですので、嫌なことを自分に強いることは今後、少しずつ減らしていきましょう。時に、これからの時代からは必要になってきます。
その時"痛み"は決して悪い存在ではなく、あなた自身の人生を導く大切な存在になるのです。
つい"没頭してしまうこと"にヒントがある
ついつい夜遅くまで本を読んでしまったり、ゲームをしてしまったり、つい〇〇してしまうことはないでしょうか?
働いているときは、時間が流れるのが遅く感じるけれど、何かに集中しているときは、時間があっという間に感じる。
この何かに没頭しているときは、あなた自身の取扱に十分なヒントになります。
"痛み"とは真逆の存在ですね。
もし今、この没頭することが見つからない、という方も安心してください。
本来のあなたは、自分と繋がるための直観回路があるのです。
それは、自分を社会の"枠"ではめてしまうことで、閉じてしまいます。
社会人として〜、親として〜、恋人として〜、常識的に〜、こういった枠をいったん外した時、あなたが没頭できることが浮き上がっています。
特に、あなたが子供の頃、何に夢中になっていましたか?
虫取りをしたり、絵を描いたり、かけっこして身体を思い切り動かしたり、おままごとをしたりと、どんどんやりたいことが湧いていたはずです。
もう一度、子供の頃を思い出してみましょう。
あなたがやりたいけれど、中々やれていないことはなんでしょうか?
一日10分でも15分でも、その無邪気な自分を迎えに行ってあげてください。
毎日の"生活の中"にヒントがある
例えばあなたが接客の仕事に就いているとします。
その中で、お客さんから「ありがとう」や「いつも助かるわ〜」と声をかけてもらった時、心が明るくなる"感覚"になるのではないでしょうか?
また、例えば事務の仕事に就いているとします。
スムーズに書類の処理が終わり、時計を見たら、いつもより1時間も早く終わっていて、とても達成感を感じました。
このように、毎日過ごしている中で、なぜかほっとできる瞬間や、出来事、誰かから言われた嬉しいことなどが、あなたを知る上でヒントになるのです。
そういったことを忘れずにメモに書いておいて、後で見直してみると、共通点が見つかるのです。
それが、あなたが無意識に体験したいことですし、無意識に追い求めている将来につながっているのです。
仕事以外でも、何か動画を見ていて感動したことや、近所の公園の花がとてもキレイで見惚れてしまった、などもヒントになります。
日々、そういった体験に気付くために、もっともっと自分に興味を持ってみましょう。
ここまでで、自分を知るためのヒントをお伝えしてきました。
次に、それら"ヒント"を基にして自分の取扱説明書を作っていきましょう。
自分の取扱説明書を作るためのワーク
①好きなものリストor嫌いなものリストを作る
まず、自分は何が好きで、何が嫌いなのかのリストを作ります。
「そんなのいちいち作らなくても、知っているよ」
そう思われるかも知れません。ここではあえて「言葉・文章」にすることで、より輪郭をはっきりさせるのです。
これは、心理学でいう「感情ラベリング」というものです。
自分の感じていることを言葉にすることで、ストレスが軽減されたり、客観的に見つめて、不安や恐怖は思っている以上に大きくないと、認識することも可能です。
ここでは、自分の感じている感情に言葉をつけて、より何が好きで何が苦手なのかをはっきりさせる目的なのです。
もし、好きなものリストが中々浮かばない場合、「嫌いなものリスト」を先に作るのもいいでしょう。
なぜなら、嫌いなものは自分にとって「痛み」なので、意外とスラスラ出てくるのです。
そして、嫌いなものリストをひっくり返してみましょう。
それが、あなたの「好きなものリスト」に変わります。
★嫌いなものリスト
・膨大な単純作業をすること
・機嫌が悪い人がそばにいること
・雑音が多いところで過ごすこと
など...
これらをひっくり返すと、「好きなものリスト」に変わります。
★好きなものリスト
・じっくりと目の前のことに取り組むこと
・穏やかな人がいる環境
・比較的静かな環境でリラックスして過ごすこと
など...
こういった形で、自分は何をしている時、心地よく感じるのかを理解していきましょう。
また、行動以外にも、「時間帯」や「季節」によって、自分の気分がいい悪いに影響があったりします。
私の場合、
・お腹がすくと気分が下がる
・太陽の光を見ると元気になる
こういったことも、リストに加えていくことで、より自分の取扱説明書がわかりやすくなります。
ここで注意点が3つあります。
・完璧に作らなくていい
・徐々にバージョンアップするものと考える
・諦めず自分を幸せにすると何度もトライす
初めから完璧を目指すのではなく、徐々に作成していきましょう。何事も、コツコツ積み重ねることが大切です。
②自分との予定を先にスケジュールしておく
好きなものリスト、嫌いなものリストがある程度できあがったら、今度は、それらを生活に取り入れていきましょう。
そのためにカレンダーに事前に「自分アポイントメント」として自分の時間を確保しておくのです。
例えば、「穏やかな人がいる環境」が好きなものリストにあるのなら、今度の休みの日に、そういった場所や環境に身を置けるよう、スケジューリングするんです。
美術館でもいいですし、お気に入りのカフェでもいいですし、または、部屋の中をそういった空間にしたっていいのです。
自分が好きだな〜心がほっとするな〜というところへ、自分を導いていくのです。
もし、そんな一日中時間が取れなくても、例えば、お風呂に入っている時間や、寝る前の15分、30分だって構いません。
そういう時間を自分に作ってあげましょう。
少しずつ心地よい時間を増やしていくことで、あなたの波動も変わっていき、直観や将来につながる何かを引き寄せることにもなります。
③記録をつけ振り返る
そして最後に、今日はこれができたなど、"記録"をつけていきましょう。
なぜかというと、私たちの"記憶"は、実はかなり曖昧なもので、すぐに忘れたりなかったことにしたり、逆にあったことにしたり、書き換えてしまうものなのです。
これは、私たちが学校のテストや受験勉強などで、散々経験してきているはずです。
そこで、"記録をする"というわけです。
記録するといっても、ただ単に、スケジュールに入れた予定ができたかどうかを記すだけでもOKです。
そして、その時の感情も合わせて記録しておくと、より自分の好きなもの、嫌いなものがはっきりとしてきます。
また、フィードバック(点検)をして、やってみたけれど、ちょっと違かったと思うものもあると思います。
そういったことも記録し、点検していきましょう。
①リストを作成
②スケジュールに落とし込み実行
③記録し点検
①〜③を繰り返していくことで、あなた自身がどんな時にワクワクして、どんな時にどよーんした気持ちになるのかが、理解できてきます。
そうしていくうちに、将来自分が叶えたいこともハッキリしてくるのです。
ぜひ、コツコツと自分と向き合い、取扱説明書を作って人生に活かしていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、自分を知ることをテーマにお届けしてきました。
最後になりますが、今一度大切なポイントがあります。
・嫌なことはしない(脳や身体・心を守るため)
・好きなことをする(少しづつ生活に取り入れる)
・自分を心地いいところへ導いていく
これらを意識しながら、"楽しんで"行動してみてください。その先に、本当のあなたらしさが隠れています。
また、自分の強みに関してもっと理解を深めたいという方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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自分の強みを発見して自分らしく生きる5つ方法
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。