心理・成功

過去の執着を手放し「今」を生きる方法

今回は、過去に起きた出来事を後悔している方や、誰かにひどい仕打ちを受け、その人を許せず、人生が辛くなり、前に進めなくなってしまった方に向けて、過去から抜け出す方法をお伝えしていきます。

 

過去に縛られていると、24時間ずっと心や感情が過去に支配され、うつ状態が続いてしまうのです。この状態が長く続くと、波動状態が悪くなり、つらい出来事や人を引き寄せてしまうのです。

 

そこで、この記事では、この「今」という瞬間からこの負のスパイラルを断ち切り、より良い人生を創造するための一歩を踏み出すお手伝いをします。

 

ぜひ読み進めていただき、実践してみてください。

 

なぜ過去に執着するのかを徹底的に探求する

誰かを許せなかったり、過去に起きたことを後悔することは誰の人生にも起きることです。ですが、過去をずっと手放さないことや、その出来事や人のせいにし続けることには、とあるメリットも存在するのです。

 

それは、その人や物事のせいにして、人生を進ませない理由にする、というメリットです。

 

「ひどい!なんてことを言うんだ!?」

「そんなことあるわけない!!」

 

そう否定したくもなるでしょう。私自身、このことを中々認識できないでいました。それは、誰かのせいにすることで、その人は"加害者"、自分は"被害者"というポジションにいることができます。

 

そうすると誰かに同情してもらうことができ、愛を受け取るのも可能になるのです。私はこんなにもかわいそう。こんなにも不幸だった。だから私を大切にして!という感じです。

 

実は、自分で自分自身を縛り付けて、人生を歩む必要がないことを材料にしているのです。まずは、このことに腹の底で気がつき認識することが大切です。

 

そうはいっても、実際本当にあの人のせいで病気になった、あの出来事のせいで今の不幸な人生になったと、人生そのものを呪いたくもなります。ですが、ここでよーく考えてみてください。

 

残念ながら、あなたをいじめてきた人たちは、今日も普段通り、美味しいご飯を食べたり、遊んだり、笑ったりしています。起きた出来事も過去にタイムトラベルをして変えることもできません。

 

あなたはその人たちを見返したい、仕返ししたいという気持ちがあるかも知れませんが、仮に仕返ししたところで、あなたは本当に幸せになれるのでしょうか?

 

また、仮に過去に戻れて起きた出来事を変えることができ、後悔を避けられたとして、今、あなたに何が残るのでしょうか?

 

答えは一つとは限りません。人それぞれでしょう。こうして"自問自答"を徹底的に繰り返してみてほしんです。

 

私はこの過去に執着することで、どんなメリットがあるのか?

仮に仕返しができたり、過去を変えられても、本当に今は幸せなのか?

 

何を選んでも何を起こしても、選ばなかった方、起こさなかった出来事は必ず存在します。そして、私たち一人ひとりに"選択の自由"があるのです。

 

ぜひ、徹底的に考えてあなたが過去に執着する理由を考えてみてください。

 

その時の自分の気持ちに"徹底的"に寄り添うこと

意外と盲点なのが、その時の気持ちを置き去りにして、なかったことにしてしまったり、蓋をしてしまったりすることです。

 

感情はエネルギーでできています。その時はやり過ごしたと思っても、あなたの潜在意識や身体にそのエネルギーは残ったままなのです。

 

そのエネルギーを解放してあげないと、コントロール怒りが突然出てきたり、突然病気になったりするのです。

 

当時は、その感情をすべて感じるのは辛くて苦しいから、そうせざるを得なかったのでしょう。ですから、その感情を感じきり、当時より少し大人になったあなたが、徹底的に寄り添ってあげることが大切なのです。

 

いじめてきたヤツに言い返せなくて悔しかった

毒親の言いなりになるしかなくて辛かった

あの時の失敗がとても辛かった

 

このように、過去に起きた出来事や、感じた感情をしっかりと思い出していきます。そして、目の前に"当時の自分"を思い浮かべ、そっとその自分に寄り添うんです、

 

抱きしめてあげることもいいでしょう。頭を撫でてあげたり、辛かったね、苦しかったね、と言葉を投げかけてあげるのもいいでしょう。

 

そうやって当時感じていた感情を昇華して、エネルギーを解放していくのです。

 

解放していくには時間がかかることがほとんどです。ですので、決して焦らず、自分のペースで自分に寄り添うことを実践してみてください。

 

「今」にエネルギーを注ぐ

私たちは、過去に生きることもできなければ、未来を生きることもできません。「今」この瞬間にしか生きることができません。

 

仏教には「一夜賢者の偈(いちやけんじゃのげ)」という短いお経があります。これは、過去を手放し乗り越える最大の方法は、「今」に完全に没頭することだと言っています。

 

自分の人生を精一杯生き、一瞬一瞬を楽しむ

 

これこそが、痛みの連鎖を断ち切り、より良い未来へと進む最大の方法なのです。そして、私たち一人ひとりには"選択の自由"があります。この瞬間からでも人生を変えていけるのです。

 

最後に「一夜賢者の偈」を記載します。ぜひ、ご覧ください。

 

過ぎ去れるを追うことなかれ

いまだ来らざるを念うことなかれ

過去、それはすでに捨てられたり

未来、それはいまだ到らざるなり

されば、ただ現在するところのものを、

そのところにおいてよく観察すべし

揺ぐことなく、動ずることなく、

それを見きわめ、それを実践すべし

ただ今日まさに作すべきことを熱心になせ

たれか明日死のあることを知らんや

まことに、かの死の大軍と、

遇わずというは、あることなし

よくかくのごとく見きわめたるものは、

心をこめ、昼夜おこたることなく実践せよ

かくのごときを、一夜賢者といい、

また、心しずまれる者とはいうなり

 

まとめ

生きている以上、時に後悔すること、許せないことも目の前に起きます。逆をいえば、それがあるから私たちは人間である、とも言えるのかも知れません。しかし、そうした嫌なことはある意味、脳内で起きている"妄想"なのです。

 

嫌なことを考えているその瞬間、あなたは過去に囚われています。その"妄想"に支配されている状態です。未来の不安を考えているその瞬間、あなたは未来に囚われていて、それもまた"妄想"に支配されているのです。

 

もし、過去だけではなく、将来に起こるかも知れないことにも不安を感じてしまったら、ぜひ今回の記事と、こちらの記事も合わせてご覧ください。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。