あなたは、完璧主義について、どんなことを思い浮かべますか?時には役に立ち、時に役に立たないものだ、そんな風に思うかも知れません。
確かに建築士や数学者が「まあ、大体このくらいでいいでしょう!」とか、外科医が「まあこのくらい縫ったから大丈夫大丈夫!」とかだったら不安でたまりませんね。
今回は、あなたらしい成功を妨げてしまう「完璧主義の罠」についてをお伝えしてまいります。
あくまで「あなたらしさを妨げるもの」を取り扱っていきます。また、生まれてから死ぬまでの「人生」で完璧主義はどんな影響があるのか?について伝えしていきます。
目次
完璧主義の人の特徴
①「失敗することは許されない」と常に考えている
常に完璧でなきゃダメだ!失敗はマイナスだ!他人にバカにされたくない!という思いが奥底にあるので、少しの失敗でも自分は人生の失敗者だと考えています。ダメな自分を許すことができないので、いつも緊張していて、ピリピリしている印象です。
仕事でもプライベートでも完璧な自分を人に見せているので、ひとりで家にいる時はぐったり疲れ果てています。友人や恋人にも自分をうまく出せていないため、本当は心を許してなんでも話せる人を求めています。
②少しでもダメなところを見つけると、全部がダメに思えてくる
例えば、スーツをビシっとキメていざ会社に行こうとし、玄関の鏡の前に立ったら、なんだか2mmくらいネクタイが曲がっています。
それを「なんだかおかしいなあ。もう一度結び直そう」と何度か結び直すくらい、2mm曲がってしまったところを気にしてしまいます。
また、会社の会議でプレゼンをする機会があり、少し噛んで一度だけ言葉が詰まってしまいました。
ですが、結果的にそのプレゼンはうまくいきました。けれど、「あそこで噛んでしまったから、やっぱり自分はそういうのには向いてないな」と思ってしまいます。
このように、できたところはまるでなかったかのように考え、できなかったところを大きく焦点を合わせているのです。
③例え周りから褒められても、謙遜しまくる
例えば、上司や同僚が「◯◯さん!すごいプレゼン良かったよ!」「みんなが良かったって言っていたよ!次もよろしく!」と褒めてくれたとしても、「いやいや、自分はまだまだです」「今回はたまたま上手くいっただけですよ」そんな風に謙遜します。
謙遜するのは別に悪いことではないですが、それがいきすぎて褒められたことを素直に受け取れません。褒められたことに、とても違和感を感じてしまうのです。
心の中だは、みんなお世辞で「そんなこと言っているんだな」「次こそ完璧に頑張らなくては!」と変なところで気張ってしまいます。
④自分にも厳しいが、意外と他人にも厳しい
・時間は守るべきだ
・人には必ず親切にするべきだ
・仕事は一生懸命に全力でするべきだ
など「◯◯すべきだ」という思考が強いため、自分に対して常にそれに沿って日々を過ごしています。
自分が待ち合わせ場所に1分でも遅れると、非常に自分を責めてしまいます。
さらに、それを人にも当てはめます。自分はこんなにも完璧に、頑張って課題をこなしているんだと、自信たっぷりに他人を無意識のうちに責めているのです。
少なくてもこの4つが当てはまっていると思います。
こんな風に過ごしていたら、どんどん窮屈になりそうですね。この「完璧主義」に囚われて、行き過ぎてしまったら、一体どんな風になってしまうのでしょうか?
次に、この完璧主義の危険性についてお伝えしていきます。
完璧主義の危険性
アメリカの詩人、エマーソンはこういった言葉を投げかけています。なにより、人生で孤立していくことが考えられます。
いつも自分はダメな存在だと責めているので、本当は辛いはずなのに、ダメで弱いところを他人に見せられません。なので、中々他人を頼れません。そのため、どんどん一人になり孤立していきます。
他人に何か相談できる瞬間があるとしたら、自分が完璧になってからだと本気で考えています。
なので、気が休まる時間がありません。
小さいことにイライラしたり、夜に中々眠れなくなってしまったりします。
でもそんな状態も長くは続かず疲れ果てて、土日も含め、お盆やお正月もずっとひとりで部屋に閉じこもって、グダグダしています。
人間なのでグダグダすることも必要のはずです。
ですが、これすらも自分を責める材料にし、「ああ、せっかくの休日なのに、外にも出かけられないダメ人間なんだ」ととにかく責めます。
まるでそれは、呪いのように「完璧」という言葉に縛られています。
仮にもっと自分はこういう仕事がしたい!と思っていても中々次の行動することができません。なぜなら失敗することが最大の恥ですし、してはいけないことだからです。
基準が本当の自分ではなく、常識とか社会や他人の目が基準だからこそ、最後には心も身体もボロボロになり、自分の望んでいることや、魂の声が聞こえなくなってしまいます。
しまいに、なんで生きているのかわからなくなり、最終的には自分自体をこの世界から消したくなります。
それではなぜ、こんなにも完璧主義は危険があるのに、私たちはそうなってしまうのでしょうか?
それは、あなたが小さい頃から脳や潜在意識に刻んできた、心理的な"ある言葉"があるからなのです。
完璧主義になってしまった心理的な理由
最大の理由は「完璧でなければ、私は誰からも愛されない」という思考です。
この「愛されない」とは誰からの愛のことなのでしょうか?それは「親の愛」ということです。
小さい頃の記憶というのは、大人になった今のあなたにも影響を与えています。
例えば、一生懸命に勉強したのに、たまたまテストの点数が悪かったとします。それでも親はあなたの点数"だけ"を見て、叱ってきます。
さらに、あなたは〇〇くんと比べて全然ダメなんだから!と誰かと比較して、あなたを否定します。
小さいことかも知れませんが、こういったことを親から言われ続けたり態度を示され続けると、徐々にあなたはこう思うようになります。
「あ、本当の私のままでは、僕では、愛されないんだ」
「お母さん、お父さんが望む私、僕にならなくちゃ」
そんな風に思考し始めます。そうして、聞き分けが良い、ちゃんと大人のいうことを守る「良い子ちゃん」になっていき、完璧主義が全て正しいことなんだと思うようになります。
このように、いわゆる「条件付きの愛」を求められてきた人ほど、苦しみが深くなっていきます。
じゃあ私はもう、この苦しみから逃げられない...
そんな風に思わないでください。
なぜなら、どんなに苦しい思いを抱えていても、最終的には、あなた自身が少しずつ自分らしさを取り戻して、人生を楽しんでいくことができるからです。
少しずつで良いんです。自分自身に対してのこの「呪い」を解いて、自分らしい人生にシフトしてきましょう。
時に親を恨みたくなるでしょうが、それもそのプロセスの一つなので、今は親を愛せない自分もゆるしていきましょう。
それでは、そんな完璧主義を手放した人がどんなことを考えているのか、日々目の前に起きることをどんな風に捉えているのかについて、お伝えしていきます。
そして実際に彼らが無意識にしていることを少しずつ取り入れて生活してみてください。
完璧主義を手放している人から学ぶべきこと
①とにかくプラス面に目を向けてみる
例え仕事のプレゼン中、言葉が詰まってしまっても大丈夫。それが2〜3箇所あったとしても、プレゼン全体の中の何割のことでしょうか?(恐らくそんなことは1%もないでしょう)
きっと噛んだことを覚えている人は誰もいません。それよりも、あなたが今日のこのプレゼンのためにたくさん準備し、練習してきたことを自分自身で褒めてあげましょう。
②褒められたら素直に受け取る
人から褒められたら素直に「ありがとう」と返答していきましょう。
またここでも完璧にこなそうと思わず、10回中1回できたら万々歳!次の時は2回できるようにしていこうと思えたら最高です。少しずつでいいんです。
③自分で自分を愛していく
イギリスのダイアナ妃はこういった言葉を綴っています。
私はこのダイアナ妃の言葉に出会って、胸の支えがすーっと溶けていくような、暖かい感覚になりました。
今まで完璧主義で生きてきたあなたは、自分を捨ててまでも完璧を求めて周りのために奔走してきたことでしょう。
ある意味情熱があるといえます。その行動してきたことを、完璧でいなければ!という方向から、自分自身を大切に扱うということにシフトしていきましょう。
あなたが生まれた時、あなたがなんでもできて、まるでスーパーヒーローだから愛していたのでしょうか?ただありのままのあなた自身を愛していたのではないでしょうか?
これからは、両親がそう思っていたことと同じように、あなた自身があなた自身を心から愛していくことをしていきましょう。少しずつで良いので、こう口に出してみてください。
「私は私を愛しています」
これを「アファメーション」と言います。日本語に訳すと肯定的宣言文です。
朝の起きたてや夜の眠る前に行うと、自然と潜在意識に入っていきます。もちろんいつどんな時に唱えても大丈夫です。
何か自分がやり遂げた時はもちろん、どうしても自分を責めてしまいそうになった時にも
「そんな自分も愛しています」
「私は、どんな自分も愛しています」
と口にするのです。
口にするのに抵抗があれば、心の中で唱えてもいいのです。とにかくこのアファメーションを続けていくと、ある時ふと、「ま、いいか〜」と楽になっている自分に気がつくはずです。
ぜひ、少しずつで構いませんので、実践してみてください。
まとめ
今回は、完璧主義から抜け出してあなたらしさを取り戻すということをお伝えしてきました。
完璧主義出身の私としては、自分で書いていても、たまに完璧ちゃんが顔を出します。でもそれで良いんです。たまに出てくる完璧ちゃんも含め、それも自分です。
「ああまたやっちゃった!おっちょこちょいなんだから!(ってへ!)」
と笑い飛ばしていったら良いです。この「ってへ!」というところが結構重要です。完璧主義で生きてきたあなたにとっては、このように深刻にならない感覚も非常に大切になってきます。
どうしても完璧主義から抜けることが難しければ、「言葉の波動」を使って、自分を変化させていくことも一つの手段です。
そのことについて書いた記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
↓↓↓
言葉の波動で人生を好転させる方法
今回は以上になります。
最後まで読んでくださり、ありとうございました。