私たちは自分のしていることを、自分自身で"決めている"と思っていますが、もしかしたら、誰かからそうするように、"無意識に誘導"されているかも知れません。
今の自分がネガティブやポジティブな性格を決めているのも、親や学校教育、他人から言われ続けた"メッセージ"があなたを縛っている可能性があります。
それは心理学では「プライミング効果」と呼んでいます。
プライミング効果とは?
先に与えられた刺激(言葉やイメージ)が、その後の行動や考えに影響を与えるというもの
大体が無意識下に刷り込まれていく
いらないものをついつい買ってしまう、テレビから流れてくるCMや番組で、ついつい夜中なのにお肉が食べたくなるなども、こういった無意識下の誘導が行われています。
スーパーやデパートで流れるBGMなども、巧みに私たちの購買欲を刺激しているわけです。
そんなプライミング効果ですが、これをあなた自身の生活に意図的に取り入れて、人生を変えていく習慣作りをお伝えいたします。
それでは早速、まいりましょう。
目次
プライミング効果には2つ存在する
まず共通するのは、先の刺激(言葉やイメージ)が後の行動や考え方に影響を与えるというものです。
それを踏まえた上で、読み進めてみてください。
①直接プライミング効果
ここで例えとして「10回言ってみてクイズ」をみていきます。
第一問
「ハリ」を10回言ってみてください。
ハリハリハリ............
では「イタリアの首都は?」
パリ→×
ローマ→◯
第二問
「S」を10回言ってみてください。
エスエスエス............
では「Mの逆は?」
S→×
W→◯(Mをひっくり返す)
いかがでしたでしょうか?これが直接プライミング効果です。
先に与えられた言葉(この記事では"ハリ"や"S"など)やイメージが、後の質問に答えるときに、無意識に影響しているのです。
②間接プライミング効果
例えば、クリスマス近くになると、街中やテレビのCM、デパートなどで「赤色」がよく使われているのに気がつきます。
また、ハロウィンが近い時期なら、かぼちゃやオレンジなどをモチーフとしたものが、街中に溢れます。
こうした、色やものを通じて「クリスマス」や「ハロウィン」を連想させているのです。
これは人が身につけているものでも影響を受けます。
「メガネ」をかけている人への印象として「知的」というのが挙げられます。
イギリスの検眼士専門学校の調査でも、「メガネ=知的」という印象を人に与えやすいと言ったものです。
このように、私たちは自分で自分の行動を決めて行動している、と思われがちですが、かなり周りからの影響があることがわかります。
次に、その影響について考えてみたいと思います。
身近な影響に気がつきましょう
前述の、クリスマスの時期になると「赤色」が、ハロウィンの時期になると「かぼちゃ・オレンジ色」が街中で溢れます。
それにプラスして、ショッピングモールやデパートでは、「音楽」も加わります。
そして、そういう時期は誰かに「プレゼント」したり「仮装」して楽しむものだ!というメッセージを私たちに植え付けます。
その結果、なんだか欲しいと思ってもいなかったけど、欲しくなってきたとか、今セールをしているから買わなきゃ損!みたいな気持ちになるのです。
ですので、私たちは行動する前に、果たして本当に自分の気持ちで決めたことなのか?というのをもう一度考える必要があります。
そうでなければ、世間のプロの広告戦力に流されて、お金をいつまでも払い続けることにもなるのです。
それではここからは、そんな強力なプライミング効果を"逆に活用"して、自分の人生をより良くしていくことに応用していきましょう。
人生に応用する
①ポジティブな言葉やイメージを活用する
特に、朝起きたての状態、夜寝る直前に、アファメーション(肯定的宣言文)を言ったり、笑顔をすることで、一日を前向き過ごすことができます。
これは、朝一や夜寝る前は、潜在意識が開きやすくなっていて、無意識下にメッセージやイメージが根付きやすいからです。
また、言葉意外にも、自分が叶えたい未来の写真やイメージを集めておいて、それをぼーっと眺めることも良いです。
これに関しては、こちらの記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
↓↓↓
自分の本当の願望を見つけて叶えていく方法(記事内→潜在意識の活用)
②色々な場所を活用する
カフェではパソコン作業をする
図書館では語学の勉強をする
部屋では本を読む
など、場所によって自分がするべきこと変えることで、それがプライミング効果になり、効果的に物事を進めることができます。
場所をきっかけとして、それに行動を結びつけるのです。
③BGMを活用する
仕事に行く前は好きな音楽を流す
勉強をするときは〇〇の音楽をかける
本を読むときは〇〇の音楽を聴きながら読む
など、自分にとって行動の「スイッチ」となる"きっかけマイリスト"を作っておきましょう。
やる気があまり出ない日でも、音楽の力を借りて行動に移すことができるようになります。
④香りを活用する
これも音楽と同じように、自分専用の行動の「スイッチ」となる"きっかけ香り"を持つようにすると良いでしょう。
特に、夜に寝る前やリラックスしたい時などに、この"香り"を活用すると、スッーっとリラックスすることができます。
私の場合は、柑橘系のものや、ラベンダーをよく活用しています。
また、仕事でどうしてもやる気を出したい時などは、ミントなど、スッキリする香りを使う時があります。
④着る服や身につけるものを活用する
仕事に出かける時やビシッとしたいときはスーツを着る
勉強中はメガネをかける
〇〇をするときはお守りを持つ
など、着る服や身につけるものを活用することで、自分を行動できる状態に持っていきます。
最近だと、パワーストーンを身につける方も増えてきました。石からのエネルギーを受け取ったり、それらを身につけることで「行動のスイッチ」が入るのだと思います。
⑤食べるものを活用する
試験の前にはカツ丼!
重要なプレゼンの前にはうなぎ!
勉強するときはブラックコーヒー!
など、これを食べるとやる気が出る!というものを用意しておきましょう。もちろんそればかりに依存しては本末転倒ですが、行動を切り替えるときに役に立つでしょう。
逆に、家に帰り仕事モードからリラックスモードに切り替えたい時に、レモンティーを飲む、白湯を飲むなども良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、心理学のプライミング効果を活用して、人生を変えていく習慣作りをするをテーマにお伝えしていきました。
私たちは、頭で考えて行動しているように見えますが、実際は潜在意識の約95%に支配されていると言われています。
世の中は人間のその仕組みを十分活用し、ビジネスに結びつけています。
今回のように、自分自身の人生に活用することで、大きな変化をすることができるのです。
また、個人の潜在意識のもっと深くに、"集合的無意識"というものが存在します。この集合的無意識も、あなたの人生にとって、重要な要素となります。
詳しくは、こちらの記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
↓↓↓
どの集合的無意識で生きるかで未来が大きく変わる
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。