私たちは何もしていない時でも、実は脳が働いていて、いつもある思考をしています。その多くがネガティブなもので、自分を否定したり、人生に対してネガティブな考えが占めていると言われています。
そして、この思考が何度も何度も繰り返されて、現実の人生まで影響を与えている状態を「反芻思考(はんすうしこう)」とここでは呼びます。
反芻思考の"反芻"とは、まるで牛が食べ物を消化するときに、胃に入ったものをもう一度口に戻し、そして咀嚼し直してまた胃に戻すというのに例えられています。
反芻思考もそれと同じように、いつまでもネガティブな思考がおさまらず、ずっと不安を感じたり、身体の不調にまで発展してしまいます。
今回の記事では、この思考を止めて、脳や心を守っていく方法を3つ紹介していきます。また、なぜ、反芻思考になってしまうのかの"原因"もお伝えし、その原因を今後作らないこともお伝えしていきます。
それでは早速始めてきましょう。
目次
反芻思考の原因とは?
①脳の神経回路の固定化が原因
私たちの脳は、生まれた時は、まるで雪が降った後の「まっさらな」状態です。そこに、いくつもの考えや感情が生まれると、その「まっさらな」ところに道筋が出来上がります。
これと同じようなことがあなたの脳でも起きています。
反芻思考している状態というのは、このまっさらな脳に道筋が深く染み付いて「神経回路」が活発になっている状態なのです。だからこそ、すぐにネガティブな思考や同じ考えが常に浮かんでしまうのです。
この神経回路はなかなか細くはなっていきませんが、「違う神経回路」を作っていくことで、ネガティブな思考状態から抜け出すことができます。
②ホメオスタシス(恒常性)の働きが原因
この宇宙や地球に働く法則には、物事を一定に保とうとする働きがあります。これは体温を一定に保ったり、人生の幸不幸の状態も同じように作ったりします。
反芻思考が止まらない原因もこのホメオスタシスが関わっています。
脳や身体や心は、いい悪いは理解できません。あなたにとって不都合な思考だったとしても、ただ昨日と同じように一定状態を保とうとします。
ですので、ここから学ぶべきは、初めの何日かは、意識して抜け出す行動をすることが必要ということです。
次から、その反芻思考を止める3つの方法を綴っていきます。
反芻思考を止める3つの方法
①自分を褒めることでネガティブを打ち消す
反芻思考に陥っているときは、自分自身の人格や、存在全てを否定しています。ですので、そんな自分にポジティブな声かけをすることが大切です。
特に、自分自身を"褒めること"をあまりしてこなかった人が多いように感じます。ですので、自分自身を何千回でも"褒めて"あげましょう。
この世界で生きているだけでも、すごいことですし、辛い中でも生きてこれた自分自身が今、ここにいるのです!
今日この瞬間から、私はすごい!頑張っている!よくやっている!と自分を称えていきましょう。
新しい神経回路を構築するように、徐々にゆっくりと染み付かせていくことがポイントです。
②過去を振り返らず「今」に意識を向ける
私たちは、「今」この瞬間にしか生きることができません。過去の後悔を考えている時、それは今この瞬間ではなく、過去を生きているとも言えます。
それとは逆に、未来の不安を思い悩んでいる時、それは今この瞬間ではなく、まだ来てもいない目の前に現れていない現実に力を使っています。
ですので、「今」この瞬間に意識を向けることが大切です。
それには、あなた自身の「呼吸」に意識を向けてみましょう。マインドフルネスというものがあります。
Appleの創業者・スティーブ・ジョブスや野球選手のイチローも実践するこの呼吸法は、多くの成功者が今でも取り入れています。
そのやり方を載せた記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
↓↓↓
マインドフルネスのやり方("幸せを受け取るため"の記事内より)
③身体を動かす
身体、心、魂はお互いが繋がっています。どこか不調がある時は、その他のところに症状が出てきます。
例えば、何かやり慣れない仕事をして緊張している状態の時は、冷や汗が出てきたり、好きな人の前では体温が熱くなったり心臓がドキドキします。
それと同じように、反芻思考に支配されそうになったら、身体を動かすことでその思考がずれていきます。
特に"散歩"は一定のリズムを刻むことから、幸せホルモンのセロトニンが放出されて、リラックス効果も期待できます。そのことで、脳の別の神経回路を作ることが可能です。
幸せホルモンに関しては、こちらで詳しく記載しましので、ぜひ参考にしてみてください。
↓↓↓
幸せホルモンを増やして幸福を引き寄せる方法
今後、反芻思考に陥らないようにするには?
幸せを妄想する力をつけていきましょう。
脳の神経回路は、新しく作っていくことができます。そして、新しくポジティブな明るい未来に対する妄想をすることで、その神経回路が強化されていきます。
反芻思考を逆手にとって、今度はポジティブな脳の状態を作っていくのです。
妄想をするのは無料ですし、決して誰かに迷惑をかけるものではありません。こうなれたらいいな、という未来に対して、ワクワクを思い浮かべていくのです。
また、そういった明るい映画やコメディー映画を観たりするのも効果的です。あなたが今後、ネガティブな反芻思考に陥らないよう、自分自身をケアしていきましょう。
まとめ
今回は、反芻思考の止め方や、その原因、今後同じような状況に陥らないようにすることをお伝えしてきました。
最後にあなたにお伝えしたいことは「他人と比べず、自分軸でゆっくりじっくりと」ということです。
成長や改善に勝敗はありません。
ですので、自分と共に、この地球での人生を楽しんで歩いていきましょう。もしそれでも、過去に囚われてしまったら、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
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過去の執着を手放し「今」を生きる方法
あなたが反芻思考から抜け出すヒントがこちらにも載っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。