「不安」と「焦り」は、人が感じる最も一般的な感情です。そのため私たちは、将来起こるかもかも知れない予測できない未来に対して不安を抱き、時に他人と比べて今の自分にダメ出しをして、焦らせます。
しかし、この2つの感情は、私たちの幸せを感じることを損ない、最高の人生を送る妨げになることがあります。
この記事では、将来への不安や焦りを解消する方法についてお伝えしていきます。これらの感情の原因を探っていくことで、その感情を浄化できるようになり、逆に人生に活かしていくことができるようになります。
この記事を読み終わる頃には、不安や焦りに対する考え方、対処する方法について、より深く理解できるようになっていることでしょう。
不安や焦りの原因を言葉にして特定する
不安や焦りの感情が浮んできて、それに支配されそうになったらまず、これらの感情の原因を"言葉にすること"が大切です。
なぜなら、"言葉"で言い表すことで、得体の知れない怪物から、目の前の対処可能なものに変化するからです。
2歳、3歳の子供を思い浮かべてみましょう。彼ら彼女らにも感情というものがもちろんあります。ですが、それを言葉にする手段や語彙がまだ少ないため、自分の感情をうまく現すことが難しいことがあります。
その時、泣いたり、拗ねたり、怒りをあらわにしたりと、感情を爆発させます。そうして爆発していけばいくほど、彼ら彼女ら自身がより不安や心配を感じてしまっているのです。
ですが、成長し言葉や語彙を覚えていけばいくほど、今感じている感情は〇〇なんだ、〇〇を感じているのだと理解することができます。
このように、まずはその不安や心配事のモヤモヤした感情を、言葉に変換することで自分に寄り添うことができます。それだけで、不安は解消され安心していくものです。
まずは紙とペンを用意し、今自分が何を感じているのか?考えているのか?ということを書き出していくのです。
例えばこのように行います。
私は今、不安を感じている
私は今、将来に関して不安を感じて焦っている
なぜ不安を感じているのか?
それは、〇〇だからだ
なぜ焦りを感じている?
それは、私が他の人と比べて〇〇だからだ
このように、用紙に思いつく限りの感情や考えを記していきます。
始めはうまくいかないかも知れませんし、箇条書きにしたところで、2個か3個しか出ない時もあります。ですが、ゆっくりで構いません。正解や不正解はないので、思い切り自分の感情や考えを目の前の紙にぶちまけていきましょう。
そうしていくうちに頭の中にあったモヤモヤが浄化されてきて、気がつくと何が不安の原因だったのか?ということが、自然と見え、特定できるようになってきます。
多くの場合、不安や焦りは、実際には起こらないことを、まるで起こってしまうかのように感じて、負の感情を引き起こします。多くの不安は9割は実際には起こらないとも言われています。
不安・心配が先に立ってしまうと何事もうまくいきません
不安や心配があったら、それを徹底的に分析してごらんなさい
いかに根拠のないものであるかがきっとわかるはず
ジョセフ・マーフィー(宗教家・著述家)
もう一つの不安や焦りの原因は、"過去"に生きていることです。私たちは、過去の失敗を引きずり、変えられない過去をいつまでも「こうすればよかった」と思い悩んでしまうことがあります。そうすると、これもまた今を生きること、今を楽しむことができなくなります。
いずれにしても、まずはその感じているモヤモヤを"言葉に変えること"で事態を打開することができます。
今後、不安や心配事がやってきた時は、上記のようにまずは、頭の中を言葉で整理していくことが大切です。これを積み重ねていくと、ある時あなたはもう一歩深いところへ行き着きます。
それは、この不安や心配事を利用し、建設的に人生を創造していくことができる、ということです。
スモールステップに落とし込みコツコツ行動を積み重ねる
あなたが箇条書きででた不安や心配事を、今度は第三者目線で見て、それに返答してみるのです。
例えばあなたが、自分の勤める会社に不安を感じているとします。そしてその不安を箇条書きしてみたところ、このようなことが出てきました。そしてそれに対して"第三者目線"で回答してみるんです。
①5年働いているのに給料が3,000円しか上がっていない
→自分の他の部署で、それ以上に給料が上がった人はいないのか?
→自分の成果をしっかり収入に反映するには、起業もありなのでは?
②ボーナスが前年より下がった
→将来もっと下がってしまう不安があるようだね
→転職しないまでも転職サイトにとりあえず登録してみたらどうか?
③上司を見ると役職がついても辛そう
→家族をもったり家を買ったり守るものがあり過ぎると身動きが取れなくなるのか...
→役職についてる上司の中にも、生き生き働いている人はいないのか?
④このまま定年まで働く自信がない
→起業や副業など選択肢を広げてみては?
→仕事が全てなのか?それとも趣味の時間も大切にするべきか?
このように箇条書きで出てきた不安に対して、自問自答していくのです。そうすると、今の状態から抜け出すためのヒントが必ず見つかります。
いきなり難しいことをするのではなく、転職サイトにとりあえず登録してみる、起業や副業の情報をネットで探してみる、など、小さなステップ(行動)が生まれてきます。
ただ不安や心配事でモヤモヤしていた状態から、一歩行動を踏み出せたことは、とても素晴らしいことです。これを繰り返し繰り返し、何度も何度も行っていくことで、不安や心配事を力に変え、人生を創造できるようになります。
不安や心配事に呑まれて、飲み会や高級品を買い漁ったり、占いにハマったりして、自分の人生を誰かに明け渡さないようにすることも大切です。そして、私たちはまさに、自分自身とこの世界を旅しているようなものなのです。
ですので、最終的にはい自分に焦点を当てて、できることをコツコツ積み重ねていきましょう。また、この時誰かと比べる必要もありません。なぜなら、あなたの人生を歩いてくれるのは、あなた自身だけなのですから。
他人と自分を比較しない
他人との比較がこの世で最大のストレス要因になります。なぜなら、仮にあなたが月収1億円を稼げたとしても、世の中にはそれ以上に稼いでいる人がいるからです。
要するに、いくら自分が優位に立ったと思っていても、上には上がいるのです。そして万が一あなたが世界一の資産家になったとしても、今度は資産が減ってしまわないか?誰かに一位の座を奪われないか?と常に不安を感じるようになるのです。
そんなことよりも、自分が海の見える家でゆったり過ごすことが生き甲斐なのであれば、それができる環境や経済状態を作り、そこに身をただおけばいいのです。
誰かがあなたの幸せを否定してきても、その人はただ嫉妬しているだけなのでしょう。あなたはそんな外野の声なんてきにする必要はありません。
私たちがこの世界に生まれ落ちた時から、あなた自身の固有の魂は、その魂にしか感じられない幸せがあるのです。ただそれをあなた自身が叶えてあげることだけ、楽しむことだけがあなたにできる唯一のことです。
私たちは皆、自分だけの人生の旅路を持っています。そのため、他人と比較する必要はありません。他人と比べず、自分を最大限活かしていくことだけです。
まとめ
最後に、この世界に生きていると、あなたを不安や焦りの状態に陥れる情報に溢れています。例えば、テレビのニュースやSNSからの情報などです。
どこの国で戦争が起きている、災害や事故で死傷者が〇〇人だ、などの情報に触れる度、得体の知れない不安や焦りに襲われるでしょう。
ですので、そういった情報は必要最低限にとどめて、見ない、聞かない、しゃべならいを徹底することが大切です。
そうすることで、今あなたがすべきことに集中することができます。まさに"今を生きる"ということです。
どんなに悔いても過去は変わらない
どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない
今、現在に最善を尽くすことである
松下幸之助(実業家)
"今の生きる"というと、サラッとした、当たり前の言葉に聞こえてしまいます。しかし、意外と私たちは、これまでお伝えした不安や心配事に、脳や心のエネルギーを奪われているものです。
だからこそ、これまでお伝えしたことを活かしてあなたの人生に価値を生み出し、望む人生を歩んでほしいと思います。
最後に、次なるステップとして「自分の強み」が発見できると、より人生を創造していけますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
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自分の強みを発見して自分らしく生きる5つ方法
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。